前回の記事について、もう少し深くお話ししておきたいと思います。
納豆麹の原材料選びは、
東洋医学の一端である、食材のもつ〝陰・陽〟や、〝アルカリ・酸性〟の理論に基づく考え方がベースになっています。
「陰陽」というと、「何だか怪しそう…」と不安になる方もいらしゃるかもしれませんが、陰陽とは「物事には両面がある」という考え方なのです。
簡単に言えば、食べ物で言うと、
体を温めるものは陽性、
冷やすものは陰性ということになります。
また、血液を薄くきれいにするものをアルカリ性、
血液を濃くし、汚すものが酸性になります。
そして、陰にも陽にも、アルカリにも酸にも偏らない、ちょうど中間の状態のことを「中庸(ちゅうよう)」といいます。
現代の食生活では、便利な生活とは引き換えに、加工食品に含まれる食品添加物や、農薬、化学肥料等で溢れ返り、それらを避けて生活すると言うことはとても難しい時代です。
これらは、身体を冷やし、血液を汚す陰性・酸性の性質をもつ食品なので、
この様な偏りを、少しでも少なくできるような食材を選びたいと思いました。
その為には、対極にある、陽性・アルカリの性質を持つ食品を少し加えてあげること。
そう言った理由から、納豆麹に使うお醤油は、
自然塩を使用し、かつ天然醸造で、3年以上の醸造期間を経ているものを使用する事、としました。
自然塩は、精製されたお塩とは全くの別物で、
不足しがちなミネラルを補う貴重な存在です。
健康の為に塩分を控えている…と言う方にも是非積極的に摂っていただきたいお塩です。
そして、お醤油などは、3年以上の醸造期間を経ることで、アルカリ・陽性度の高い食品に性質が変わるのです。
納豆麹に使用するお醤油は、通常のお醤油に比べて、倍の原料と歳月をかけて造られる貴重なお醤油です。
そう言った思いと、そんな貴重なお醤油の味わいも一緒に感じて頂けましたら、私達もとても嬉しく思います。
つづく…
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