【現地レポ】米粉めんの原点「米笑」さんの稲刈りへ
先日、私たちが普段「もっちもち米粉めん」の原料としてお世話になっている、徳島県阿波市の米農家「米笑(こめしょう)」さんの田んぼへ稲刈りの取材に行ってきました。
現地に到着すると、目の前には大きく実った稲穂が黄金色のじゅうたんのように広がっていました。まさに最高の稲刈りのタイミングです。

今回の取材では、あらためて自然の仕組みに寄り添う米づくりの深さと、米笑さんの温かい哲学に触れることができました。その模様をお届けします。
米笑さんの栽培の工夫
〝みのる式〟と〝米ぬか〟の活用

農薬を使わない米づくり最大の壁は病害虫や雑草対策です。
米笑さんでは、高さ15cmまでしっかりと育てた根付きの成苗を疎植する「みのる式(みのるポット成苗移植システム)」を取り入れています。これにより、ジャンボタニシなどの食害を防ぐことに成功しています。
さらに、田植え時に米ぬかをまいて土壌表面を酸欠状態にすることで、除草剤を使わずに雑草の発生を抑えています。
〝あえて残す雑草〟が、虫たちの棲家に

田んぼの周りを見ると、あえて雑草が残されている場所がありました。
「見た目は少し良くないかもしれないけれど、そこが虫たちの棲家になってくれるんです」と西田さん。
虫たちが一ヵ所に集中して稲を食い尽くすのを防ぐ、これも農薬を使わない為の大切な工夫の一つです。
収穫後のひと手間が、来年の美味しさをつくる

稲刈りが終わった後、毎年一度あえて全体に雑草を生やしているそうです。
雑草が土の中の不純物を吸い取って綺麗にしてくれるため、また来年も美味しいお米を育む豊かな土壌がよみがえります。
化学肥料を与えないからこその、強靭な稲

あえて化学肥料を使わないことで、稲が不必要に大きく育ちすぎるのを防ぎます。
その結果、風雨にも倒れにくい、ぐっと力強い丈夫な稲が育つという大きなメリットも生まれます。
次世代へ繋ぐバトンと、農家さんの想い
今回の取材で特に印象的だったのは、田んぼに一歩足を踏み入れていた若い方の姿です。
なんと、地域おこし協力隊の方が米笑さんの農法を学びに訪れており、今後はこの経験を糧に新規の有機農家として独立されるとのことでした。
たとえ非効率であっても、安全な農法を次世代へと繋いでいく、素晴らしい循環がここには生まれていました。
一般的な農法に比べると、収量は少なく、決して効率的とは言えない米笑さんの米づくり。
手間暇は計り知れません。それでも、西田さんはこう語ってくれました。
「食べてくれる人の顔を思い浮かべると、自分のこの農法を少しでも広げていきたいと思うんです。」

「おいしいお米を食べて、毎日笑顔で健康に過ごしてほしい」—そんな温かい願いが込められた屋号の通り、購入してくださるお客様からの声が、日々の大きな励みになっているそうです。
私たちは、こうした生産者さんの妥協なき情熱と丁寧な営みを、これからも大切に商品を通じてお届けするとともに、少しでも多くの方に伝えていきたいと改めて感じました。




